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胎児計測

この項では通常の健診における胎児計測についてふれてゆきます。

妊娠12週頃までは赤ちゃんの頭からお尻までの長さ(頭臀長;CRL)でみてゆきます。

妊娠18週を過ぎると推定体重と羊水量の計測が始まります。胎児推定体重(EFBW)は頭の横幅(大横径;BPD)、お腹周り(腹部周囲長;AC)、太ももの骨の長さ(大腿骨長;FL)を計測し、計算式に入力して算出します。偏差値で±1.5SDの範囲に入っていれば正常な発育とみなされます。羊水量は最大羊水深度(MVP)といって、最も羊水が多く見える位置で羊水腔の深さを計測します。

赤ちゃんが正常範囲を逸脱して小さく、羊水量も少ないと胎児胎盤の機能低下として子宮血流や胎児血流を計測し、慎重に経過をみてゆきます。安静を維持することで子宮や胎盤への血流が改善されるので、なるべく安静を心がけましょう。妊娠高血圧症候群が合併していれば入院管理が必要なこともあり、発育が停滞し胎盤機能が著しく不良と判断されたときには早期に分娩が必要となることもあります。

逆に赤ちゃんが大きくなりすぎている場合には、栄養過多の可能性があります。妊娠中の体重の推移を振り返り、食生活に気をつけましょう。時に妊娠を契機に発症する妊娠糖尿病になっていることもあるので、担当医の指示に従い必要な検査を受けましょう。

等々力産婦人科

鈴木啓太郎

カテゴリー: 妊婦健診 2019.12.11
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