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等々力通信
経腟超音波検査とクラミジア検査

妊娠16週から24週の間に経腟超音波検査とクラミジア検査を実施します。このタイミングで内診をする意味はいくつかあります。

まず子宮頚管長の計測です。流産や早産のリスクとなる頸管無力症がないかを調べます。一般的には25mm以上あれば異常無しとされています。25mm未満であった場合には子宮頚管縫縮術が必要となる場合があります。

もう一つが胎盤の位置の確認です。子宮頚管部の内側(内子宮口)と胎盤辺縁との距離を計測します。20mm未満であれば低置胎盤、内子宮口に胎盤が完全に被っていれば前置胎盤と診断されます。妊娠中や分娩時の出血リスクが高くなるので、慎重に経過をみてゆきます。妊娠週数が進むと子宮が膨らんで胎盤が上方に引き上げられていきますが、32週頃にはほぼ固定されるため、この時期でも胎盤が低ければ出血リスクに対応可能な病院での管理が望ましいとされています。

そしてこの時期にクラミジア検査も施行されます。子宮頚管部の粘液にクラミジアの菌がいないかを調べます。妊娠中にクラミジアに感染していると流産や早産の原因となることがあります。また、分娩時に産道感染することで赤ちゃんに結膜炎や肺炎を起こすことがあります。クラミジアは性行為感染症の一つであり、もし感染がわかったらパートナーとともに抗菌薬の治療を受けましょう。

等々力産婦人科

鈴木啓太郎

 

カテゴリー: 妊婦健診 2018.01.04
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