ホルモンの影響で、妊娠初期から乳房の張りを感じます。
時にしこりのようなものを触れることがあったり、わきの下にしこりがふれることもあります。授乳に備えて乳腺が発達してくることが原因のなので、あまり心配する必要はないでしょう。
乳がんが心配で検査を受ける場合、マンモグラフィはX線を使用するので妊娠中は行えません。超音波や触診で見てもらうことになりますが、妊娠中の診断は困難なため、妊娠前から乳がん検診を受けておきましょう。
また、妊娠中期から後期にかけて乳汁の分泌がみられることがあります。乳頭刺激により乳汁分泌は起こりますが、同時に子宮収縮も起こります。そのため、予定日が近くなると乳頭刺激をしてお産のきっかけを作ったりします。
早産の時期から乳頭刺激を頻繁に行うと子宮の収縮により早産してしまうことがあるので、妊娠36週を超えたあたりから徐々に始めてゆきましょう。
等々力産婦人科
鈴木啓太郎