お産は痛くて当たり前、といわれていたのは過去の話です。
無痛分娩によって分娩時の痛みはコントロールができます。その結果、産後の身体的疲労は軽減され、早期の社会復帰や育児への専念が可能になります。
ただし、痛みを完全にとってしまうのはお勧めできません。子宮口が全開大し、赤ちゃんが生まれる瞬間にはある程度のいきむ感覚が必要になります。この段階でまったく痛みがないと、いきむタイミングがわからず、うまく力が入らないのです。
おおよそ20%ぐらいまで痛みを軽減するのが適度と考えますが、痛みの感じ方はひとそれぞれ違いますし、分娩の進行の仕方で微妙にさじ加減を加えていきます。
欧米に比べて日本は無痛行進国と言われてきましたが、確実にニーズは増えてきています。今後は無痛分娩に対応可能な施設がもっと増えてくるといいですね。
等々力産婦人科
鈴木啓太郎
の普及率は欧米に比べて、全国的にはまだ