葉酸は赤ちゃんの神経系の発達に重要な役割をもっています。特に器官形成期である妊娠4週から10週までの間の摂取が大切です。
最近では妊娠を希望される女性の必須栄養素として広く認識されています。体内では生成されない物質なので、食事でしっかり摂取する必要があります。
妊婦さんが必要とする1日量は0.4mgで、一般成人の約2倍といわれています。葉酸を多く含む食材はホウレンソウ、枝豆、ブロッコリー、アスパラガスなどの緑黄色野菜のほか、大豆などの豆類、海藻にも豊富に含まれています。
食事で十分に摂取できれば一番ですが、つわりなどで食事が十分にとれない方のためにサプリメントが数多く開発されています。様々な種類があり迷ってしまう方には、かかりつけの医療機関でも扱っている場合がありますのでご相談なさってはいかがでしょうか。
また、葉酸には動脈硬化を予防し、血圧を下げる効果もあります。妊娠中期から後期、産褥期にかけても積極的に摂取してゆきましょう。
等々力産婦人科
鈴木啓太郎