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流産① 種類

妊娠22週未満に妊娠が中断してしまうことを流産といいます。流産の種類にはいくつかあります。

①化学流産:妊娠反応が陽性に出ても、子宮内に胎嚢が見える前に妊娠が終了してしまう。月経とともに状態は、ほぼ正常化するので、流産手術(子宮内容掻爬(そうは))は必要ありません。

②稽留(けいりゅう)流産:子宮内に胎児が確認されたのち、胎児心拍が止まってしまっている状態です。多くは出血や腹痛を伴います。自然に排出を待つこともありますが、大量出血や感染のもとになりかねません。次回妊娠のことを最優先に考えると子宮内容掻爬が望ましいといえます。

③完全流産:胎児がある程度育った状態から稽留流産となり、完全に排出された状態です。妊娠成分が残っていなければ、子宮内容掻爬は必要ありません。

④切迫(せっぱく)流産:上記の流産の定義と異なり、妊娠が継続された前提です。出血や腹痛を伴い、流産が進行しかけている状態をいいます。安静と子宮収縮抑制剤、止血剤を投与して経過をみます。場合により入院が必要になることもあります。子宮内に大きな出血の塊(血腫)がある場合や感染を伴っている場合は注意が必要です。

等々力産婦人科

鈴木啓太郎

カテゴリー: 妊娠合併症 2014.06.25
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